高橋誠一郎 公式ホームページ

黒澤明

2-22、ロシアのバレエと日本

Ⅰ.  サンクト・ペテルブルクの文化とバレエ

a.エカテリーナ2世の文化政策

b.ロシアのバレエとワガノワ・バレエ・アカデミー

マリインスキー劇場

サンクト・ペテルブルクのマリインスキー劇場©Savin。(図版は「ウィキペディア」より)

→280年の歴史を誇るワガノワ・バレエ・アカデミーを訪問! | オーチャード …

www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/18_gala/topics/998.html
ワガノワ、バレエ
エスメラルダを踊るワガノワ (1910年頃。図版は「ウィキペディア」より)

 

Ⅱ.ロシア革命と日本

a.  連合軍の干渉とシベリア出兵

シベリア出兵

1918年、ウラジオストクでパレードを行う各国の干渉軍(図版は「ウィキペディア」より)

b.  シベリア出兵の経過

シベリア出兵日本シベリア出兵日本2

シベリア出兵を伝える日本のプロパガンダ版画『救露討獨遠征軍画報』(図版は「ウィキペディア」より)

c.  司馬遼太郎の批判

d.  堀田善衞の『夜の森』におけるシベリア出兵

e. シベリア出兵と米騒動

f.シベリア出兵と炭坑夫たちの暴動

g. 菊地昌典「歴史的現実とモノローグの世界」――「夜の森」解説

 

Ⅲ. 日本のバレエとエリアナ・パヴロバ

a. 日本バレエの母と日本バレエ発祥の地

七里ガ浜のパブロワ記念館のページへ – 日本バレエ協会

www.j-b-a.or.jp/o/pavlova.html

BS朝日 – 草刈民代 日本バレエの母を求めて ~エリアナ・パヴロバの波乱 …

www.bs-asahi.co.jp/kusakaritamiyo/

c. バレエ「瀕死の白鳥」

Maya Plisetskaya: “The dying swan”– 長さ: 5:19。

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1-19、第一次世界大戦(1914~18年)とロシア革命

リンク→1-0-1、「ロシアの社会と文化」のページ構成と授業概要 

  講義の流れ

.  大量破壊兵器の登場と戦死者の増大

a. 「日露戦争」における機雷の威力

b. 日露戦争における機関銃の役割

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(第一次世界大戦でドイツ軍が使用したMG08水冷式機関銃。図版は「ウィキペディア」より)

. 露土戦争への列強の介入から第一次世界大戦へ  

. 第一次世界大戦の惨状から帝国の崩壊へ

a.  戦争開始を知った時の若者たちの喜び

b.  突撃戦から塹壕(ざんごう)戦へ

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(1916年の戦いでのイギリス軍の塹壕。ガスマスクを着用し塹壕に隠れるオーストラリア兵、1917年。図版は「ウィキペディア」より)

c. 新兵器の出現による戦禍の増大

d.  戦争の悲惨さの隠蔽

e. 植民地からと女性の動員

f. 「戦略爆撃」という思想

Ⅲ.第一次世界大戦とロシア革命

a.  第一次世界大戦とニコライ二世

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(ニコライ2世と司令部員ら。図版は「ウィキペディア」より)

b. 皇帝一家と怪僧ラスプーチン

 

Ⅳ.黒澤明監督とソ連映画《ロマノフ王朝の最期》

a. 黒澤映画《白痴》と映画《デルス・ウザーラ》

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(В. К. Арсеньев и Дерсу Узала、映画「デルス・ウザーラ」のポスター。図版はロシア語版「ウィキペディア」より)

b. 黒澤明監督とソ連映画《アゴニヤ(臨終、断末魔)》

c. 映画《ロマノフ王朝の最期》(原題は「アゴニヤ」)  

→ソ連の誕生と混乱――社会主義の光と影

3-0-1,「ロシア文学研究」のページ構成と授業概要

Ⅰ、「ロシア文学研究」のページ構成(2019年)

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(←画像をクリックで拡大できます) (図版はプーシキンの叙事詩『青銅の騎士』のモデルとなった「ピョートル大帝の騎馬像」、ロシア語版「ウィキペディア」より)

Ⅱ、講義概要

この講義では近代日本文学の成立に大きな役割を果たしたロシア文学をドストエフスキーの『罪と罰』を中心に、ロシア文学の父と呼ばれるプーシキンの作品やトルストイの『戦争と平和』などを世界文学も視野に入れながら映像資料も用いて考察する。

具体的には比較文学的な手法によりシェイクスピアの戯曲やゲーテの『若きヴェルテルの悩み』、ディケンズの『クリスマス・キャロル』、そしてユゴーの『レ・ミゼラブル』と『罪と罰』との深い関わりを明らかにする。そのうえで『罪と罰』の筋や人物体系の研究の上に成立している島崎藤村の長編小説『破戒』などを具体的に分析することで、近代日本文学の成立とロシア文学との深い関わりを示す。

さらに、ドストエフスキーとほぼ同時代を生きた福沢諭吉の「桃太郎盗人論」や芥川龍之介の短編「桃太郎」と『罪と罰』の主人公の「非凡人の理論」を比較し、手塚治虫や黒澤明、さらに宮崎駿の作品とのかかわりを考察することで、『罪と罰』の現代的な意義を明らかにする。 (ロシア語の知識は必要としない)。

 、講義目標

1,ロシア文学と世界文学の名作との関わりをとおして文学の面白さと深さを示す。

2,映画化された文学作品も取り上げることで、映画と文学との関わりにも言及する。

3,テキストをきちんと読み解くことにより、「自己と他者」、「論理と感情」、「都市と自然」などの問題が作品にどのように描かれているかを分析し、総合的な学問としての文学の意味を明らかにする。

 

Ⅳ、シラバス 

① 9月23日  序に代えて――混迷の時代と新しい価値観の模索

② 9月26日 ロシアの民話と文学――プーシキンの『ルスラーンとリュドミーラ』

③ 9月30日 ロシア生活の百科事典――プーシキンの『エヴゲーニイ・オネーギン』

④ 10月3日 『エヴゲーニイ・オネーギン』から『大尉の娘』へ

➄ 10月7日  個人の自由の拡大――『若きウェルテルの悩み』と『赤と黒』の受容

⑥ 10月10日 トルストイと『戦争と平和』と日本

⑦ 10月14日 台風のため、休講

⑧ 10月17日 「正義の戦争」と「祖国戦争」――『戦争と平和』(2)

⑧ 10月21日 「死刑」の体験と「農民」との出会い――『戦争と平和』(3)

⑨ 10月24日 大都市と犯罪――ディケンズの『オリヴァー・トゥイスト』とドストエフスキー

⑪ 10月31日 異形の者への差別――『ノートルダム・ド・パリ』と「桃太郎」譚の批判

⑫ 11月4日   『レ・ミゼラブル』と『罪と罰』の人物体系の比較と高利金貸しの問題

⑬ 11月7日 『レ・ミゼラブル』と『罪と罰』の構造――ミリエル司教の存在をめぐって

⑭11月11日 女性の地位と家庭教師という職業――樋口一葉の「十三夜」と『罪と罰』のドゥーニャ

⑮11月14日 「謎としての自己」――『罪と罰』と『マクベス』

⑯11月18日 ドゥーニャの婚約者ルージンの経済理論とラズミーヒン

⑰11月21日 ラスコーリニコフの先行者・マリユス――「非凡人の思想」と「正義」の犯罪

⑱11月25日 追い詰める者たちとの対決――司法取締官ポルフィーリイとの対決とジャベールとの対決

⑲11月28日 スヴィドリガイロフの絶望とソーニャ――「弱肉強食の思想」と「他者の喪失」

⑳12月2日 流刑地のシベリアで――シベリアの大自然と「自然観」の変化

㉑12月5日 「文明の危機」と「大地との絆」――『罪と罰』と《風の谷のナウシカ》

㉒12月9日 『罪と罰』から島崎藤村の『破戒』へ――人物体系の類似性と独自性

㉓12月12日 『罪と罰』から『破戒』へ(2)――北村透谷との関係を中心に

㉔12月16日 『罪と罰』から『破戒』へ(3)――良心の問題とテロの危険性

㉕12月19日 『罪と罰』から『破戒』へ(4)――「生存闘争」の思想と差別の考察

㉖12月23日 黒澤映画における『罪と罰』のテーマ――映画《野良犬》から映画《夢》へ

㉗1月16日 マグダラのマリアのテーマと『椿姫』――『罪と罰』から『白痴』へ

㉘1月20日 世界文学と『白痴』の方法――『ドン・キホーテ』から『白痴』へ

 

Ⅴ、テキスト(必要度B)

『「罪と罰」の受容と「立憲主義」の危機――北村透谷から島崎藤村へ』

(装丁:山田英春)

ISBN978-4-86520-031-7 C0098
四六判上製 本文縦組224頁
定価(本体2000円+税)

Ⅵ、推薦する翻訳書(必要度B)

江川卓訳『罪と罰』上中下(岩波文庫)

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Ⅶ. キーワード

自己、他者、言葉、#MeToo、戦争、平和、原爆、環境、法律、死刑、支配と服従

Ⅷ. 備考

* 授業ではプリントも配布するので教科書は必須ではないが、講義の予習や復習のためにはなるべくあったほうがよい。
* 学生の関心や理解度によって、講義の予定は一部変更することもある。

指定図書

川端香男里『100分de名著、トルストイ「戦争と平和」』、NHK出版

トルストイ『戦争と平和』 : 人はいかに生きるべきか

井桁貞義『ドストエフスキイと日本文化――漱石・春樹、そして伊坂幸太郎まで』、教育評論社(図書館に配架)

第1部 黎明期(漱石とドストエフスキイ;『レ・ミゼラブル』『罪と罰』『破戒』) 第2部 戦後日本のドストエフスキイ(ドストエフスキイの時代;ドストエフスキイと黒澤明) 第3部 現代日本のドストエフスキイ(『白痴』と「無力なイエス」;大江健三郎と“祈り”;村上春樹とドストエフスキイ) 現代へ、そして未来へ

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『欧化と国粋――日露の「文明開化」とドストエフスキー』、刀水書房(図書館に配架)

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『「罪と罰」を読む(新版)――〈知〉の危機とドストエフスキー』刀水書房(図書館に配架)

【同時代のロシアや西欧の小説も視野に入れて比較文学会的な手法で読み解くことにより、主人公の言動と「人類滅亡の悪夢」などをとおして、「弱肉強食の理論」に基づく「非凡人の思想」の危険性を示唆し、『わが闘争』で「自尊心」を強調しながら「復讐の情念」を煽ったヒトラーの登場を予告した『罪と罰』の現代性に迫る。】

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芦川進一『『罪と罰』における復活―ドストエフスキイと聖書』、河合文化教育研究所(図書館に配架)

【ドストエフスキイ文学の根底を貫く新約聖書の意味とは何か。主人公の老婆殺しから始まる表の物語と、その下を流れる「ラザロの復活」をめぐる深層の物語の二重構造に着目し、『罪と罰』に構造的に織り込まれた聖書の意味を開示することを通して、ドストエフスキイ文学の最深部の謎に光をあてる。】。

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『黒澤明と小林秀雄――「罪と罰」をめぐる静かなる決闘』(成文社、2014年) (図書館に配架)

【なぜ映画“夢”は、フクシマの悲劇を予告しえたのか。1956年12月、黒澤明と小林秀雄は対談を行ったが、残念ながらその記事が掲載されなかった。共にドストエフスキーにこだわり続けた両雄の思考遍歴をたどり、その時代背景を探る。】

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『黒澤明で「白痴」を読み解く』(成文社、2011年)

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推薦する翻訳書

江川卓訳『罪と罰』上中下(岩波文庫)

326135032613603261370

 

望月哲男訳『白痴』1~3(河出文庫)

白痴 〈1〉 河出文庫 白痴 〈2〉 河出文庫 白痴 〈3〉 河出文庫 

(書影は「紀伊國屋書店」のウェブより)