高橋誠一郎 公式ホームページ

09月

[BS1]でドキュメンタリー「ヒトラー『わが闘争』」と「ヒトラー暗殺計画」を放送。

残念ながら、ともに途中からの視聴となってしまったが、ナチスドイツと独裁者ヒトラーの実態を明らかにする迫力あるドキュメンタリーであった。再放送を希望するので、「BS世界のドキュメンタリー」の記述を引用しておく。

2016年9月27日(火)午前0時00分~午前0:50(50分)

ヒトラー『わが闘争』~封印を解かれた禁断の書~

ナチスのバイブルとも評される『わが闘争』。ヒトラーの死後70年が経過し、昨年末で著作権が失効するのを機に、出版禁止だったドイツにおける再出版が現実味を帯びてきた。

ヒトラーが獄中で著し、その反ユダヤの価値観やアーリア人種優越主義が色濃く反映されている『わが闘争』。

ヒトラーの死亡時に住所登録があったバイエルン州では、州政府が『わが闘争』の著作権を管理し、出版を禁じてきた。

しかし2015年末に著作権フリーになることを受け、州政府は極右グループなどに利用されないよう、膨大な注釈付きでの再出版を一旦は決定したが・・・。ドイツでは非常にデリケートなこの問題の波紋を追う。

  • 原題:HITLER’S MEIN KAMPF  A DANGEROUS BOOK
  • 制作:BROADVIEW TV / ZDF(ドイツ 2016年)

2016年9月28日(水) 午前0:00~午前0:50(50分)

「ヒトラー暗殺計画」

ヒトラーが君臨していた時代、人々は熱狂的に独裁者を崇拝していたかに見えるが、実は30を超える暗殺計画が企てられていた。一部ドラマを交えて、緊迫の計画を再現する。

最初の暗殺未遂は1939年のミュンヘン。共産主義者の時計技師が、ヒトラーが演説予定だったビアホールに手製の時限爆弾を仕掛けたが、ヒトラーが予定より早く演説を終えたため失敗。

その後も軍の将校らが暗殺を企てるが、ことごとく未遂に終わる。悪運の強い独裁者と暗殺計画の実行者の攻防を、スリリングなドラマを織り込みながら描いた力作。

原題:KILL HITLER –THE LUCK OF DEVIL

  • 制作:Sunset Presse (フランス 2015年)

 

関連情報 →チャップリンの映画《独裁者》

「絶望してはいけない」チャップリンの史上最高のスピーチ【独裁者】

– NAVER まとめ matome.naver.jp/odai/213443285…

 

黒澤明監督の映画《夢》、BSプレミアムで9月30日深夜放映

黒澤明監督の映画《夢》をNHKが9月30日深夜に BSプレミアムで放映。

映画《夢》(1990年)は、福島第一原子力発電所の事故を予言していたとネットで話題になったが、黒澤明監督は全八話からなるオムニバス形式の映画の前半では「狐の嫁入り」の伝説を元にした「日照り雨」や「桃の節句」の美しい人形たちの舞を描いた第二話「桃畑」などをとおして自然の美しさを描き出していた。

展覧会でゴッホの絵に魅入っていた私(寺尾聰)が、いつの間にか絵画の世界へと入り込み、敬愛していたゴッホ(マーティン・スコセッシ)と出会うという第五話「鴉」も印象に残る。

さらに、黒澤監督は原発や核戦争の危険性と絶望的な状況を第六話「赤富士」と第七話「鬼哭」で描いただけでなく、第八話「水車のある村」で自然エネルギーの可能性も示すことで、絶望からの「復活」の方向性も示唆していた。

トルストイ《戦争と平和》、NHK 総合で9月25日より放送

 

トルストイ《戦争と平和》、NHK 総合で9月25日より放送、毎週日曜日、夜11時

19世紀初頭のロシアは、ナポレオンによるロシアへの侵入とモスクワの占領という未曾有の危機を迎える。

長編小説『戦争と平和』はこのような中で真摯な生き方を模索する貴族の若者たちの思索や行動を通して貴族社会を活写するとともに、民衆の秘められた力や英知にも注意を注いで、当時のロシアの歴史を滔々とした流れの中で描きだし鮮烈な印象を読者に残す名作である。

現代の「戦争と平和」の問題を考える上でも参考になる。

トルストイ《戦争と平和》、BBC、2016年放送(全8回)

リンク →戦争と平和|NHK 総合 海外ドラマ

戦争と平和(2)「第2回」 若者たちの愛と葛藤を描く大型歴史ドラマ。大富豪となったピエールは、結婚を勧められる。一報、栄誉を求めて戦場に赴いたアンドレイは…。

2016年10月2日(日) 午後11時00分~11時46分(2)「第2回」

2016年10月9日(日) 午後11時00分~11時46分(3)「第3回」

2016年10月16日(日) 午後11時00分~11時45分(4)「第4回」

2016年10月23日(日) 午後11時00分~11時45分(5)「第5回」

2016年10月30日(日) 午後11時00分~11時45分(6)「第6回」

2016年11月6日(日) 午後11時00分~11時45分(7)「第7回」

2016年11月13日(日) 午後11時00分~11時45分(8)[終]

9月25日「第1回」

 1805年、ロシア・サンクトペテルブルクの貴族社会ではナポレオンがロシアに侵攻するのではないかとの懸念が広がっていた。そんな中、大富豪の伯爵の息子ピエールは友人と酒を飲んでは騒ぐ日々を送っていた。しかし、父が危篤との知らせを受け、モスクワへと向かう。一方、ピエールの親友で品行方正なアンドレイは生き方を模索していた。身重の妻を残し、軍人としてフランス軍と戦うことを決意する。
→ 「ロシア文学研究」