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3-0-1,「ロシア文学研究」のページ構成と授業概要

3-0-1,「ロシア文学研究」のページ構成と授業概要

リンク→0、〈「不思議の国」ロシア〉のページの構成と題名

 

Ⅰ、「ロシア文学研究」ページ構成(2017年版)

1280px-The_Bronze_Horseman_(St__Petersburg,_Russia)(←画像をクリックで拡大できます)

(図版はプーシキンの叙事詩『青銅の騎士』のモデルとなった「ピョートル大帝の騎馬像」、ロシア語版「ウィキペディア」より)

3-0-2,テキストと参考書

3-0-3,『「罪と罰」を読む(新版)』、人名・書名索引

Ⅱ、講義概要

この講義ではロシア民話やロシアにおけるキリスト教の受容にも注意を向けながら、ロシア文学の父と呼ばれるプーシキンからトルストイやドストエフスキーなど今も世界的に高い評価を受けているロシア文学の流れを考察することで、ロシア文学の現代的な意義を明らかにする。

具体的には比較文学的な手法により、シェイクスピアやゲーテの『若きヴェルテルの悩み』、ユゴーの『レ・ミゼラブル』や島崎藤村の長編小説『破戒』などとトルストイの長編小説『戦争と平和』やドストエフスキーの『罪と罰』との関係を映像資料なども用いながら分析することで、世界の文学や近代日本文学とロシア文学との深い関わりを考察する。

 ロシア語の知識は必要としない)。

、講義目標

1,ロシア文学と世界文学の名作との関わりをとおして文学の面白さと深さを示す。

2,映画化された文学作品も取り上げることで、映画と文学との関わりにも言及する。

3,テキストをきちんと読み解くことにより、「自己と他者」、「論理と感情」、「都市と自然」などの問題が作品にどのように描かれているかを分析し、総合的な学問としての文学の意味を明らかにする。

Ⅳ、シラバス(改訂版)

①9月18日  序に代えて――ロシア民話の世界とロシア文学

9月21日 ロシアの民話と文学――プーシキンの『ルスラーンとリュドミーラ』

③9月25日 シェークスピアの受容とプーシキンの『ボリス・ゴドゥノフ』

➃9月28日  ゲーテの受容と書簡体形式の小説『若きヴェルテルの悩み』

⑤10月2日 ロシア生活の百科事典――プーシキンの『エヴゲーニイ・オネーギン』

⑥10月5日  『エヴゲーニイ・オネーギン』から『戦争と平和』へ

⑦10月9日 「正義の戦争」と「祖国戦争」――『戦争と平和』(2)

⑧10月12日 「死刑」の体験と農民との出会い――『戦争と平和』(3)

⑨10月16日 『赤と黒』のジュリヤンと『罪と罰』のラスコーリニコフ

⑩10月19日 ドストエフスキーのユゴー観と『レ・ミゼラブル』

⑪10月23日 ロシア文学の受容と近代日本文学の成立――二葉亭四迷訳「あひびき」と内田魯庵訳『罪と罰』

⑫10月26日 プーシキンからドストエフスキーへ――『貧しき人々』における文学の意義の検証

⑬10月30日 大都市と犯罪――ディケンズの『オリヴァー・トゥイスト』と『罪と罰』

⑭11月2日 『罪と罰』のソーニャと文学作品における高利貸しという職業

⑮11月9日 文学作品における家庭教師という職業――『罪と罰』のドゥーニャとコナン・ドイルの『ソア橋』

⑯11月13日 「謎としての自己」――『罪と罰』と『マクベス』

⑰11月16日 ラズミーヒンと妹の婚約者・弁護士ルージンの経済理論

⑱11月20日 ラスコーリニコフの先行者・マリユス――「非凡人の思想」をめぐって

⑲11月27日 タチヤーナの「不思議な夢」とラスコーリニコフ、そして映画《夢》

⑳11月30日 「生きていた老婆」の夢と目撃者としての身体――黒澤映画《夢》(第四話)

㉑12月4日 追い詰める者たちとの対決とソーニャとの対話

㉒12月7日 『罪と罰』における夢の構造とディケンズの『クリスマス・キャロル』

㉓12月11日 『罪と罰』と島崎藤村の『破戒』(1)

㉔12月14日 『罪と罰』と『破戒』(2)――夏目漱石の『坊っちゃん』を介して

㉕12月18日 『罪と罰』から『破戒』へ(3)――北村透谷との関係を中心に

㉖12月21日 『罪と罰』から『破戒』へ(4)――良心の問題とテロの危険性

 ㉗1月11日 「文明の危機」と「大地との絆」――『罪と罰』から《風の谷のナウシカ》へ

㉘1月15日 マンガ『罪と罰』から『アドルフに告ぐ』へ――「非凡人の思想」と「非凡民族の思想」との対峙

㉙1月18日 「人類滅亡の悪夢」の克服――ラスコーリニコフの「復活」と映画《夢》

㉚1月22日 授業のまとめ

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