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2018年度の「日露文化交流史」シラバス

FAQ

2018年度の「日露文化交流史」シラバス

「日露文化交流史」のページ構成

Ⅰ、授業概要

福沢諭吉はピョートル大帝の改革をロシアの「文明開化」と呼んだが、江戸時代にロシアでは日本語学校が開かれており、漂流民ゴンザの露和辞典も作成されていた。さらに、ロシアからの第一回使節団とともに帰国した高田屋嘉兵衛はロシアについての詳細な情報を蘭学者たちに伝えていた。

明治時代に翻訳されたトルストイやドストエフスキーなどの文学作品は、近代日本文学の成立に深く関わっているばかりでなく、黒澤明監督の映画や手塚治虫のマンガ、さらには宮崎駿監督のアニメにも大きな影響を与えている。

この講義では江戸時代から今日に至るまでの日露間の交流を歴史と文化の視点から各種の参考文献や映像資料をもとに考察する。国際情勢の変化などに対応してシラバスの内容を変更することがある。

(ロシア語の知識は必要としない)。 

Ⅱ、到達目標

1,江戸時代から現代に至るまでの日露交流の歴史を伝える。

2,現代の日本にも大きな影響力を持っているロシア文学の意味を、映画や漫画、アニメなどをとおして考察する。 3,広い視野から日露関係を考察することで、異文化交流の重要性を認識する。

、授業計画

、授業計画

①4月12日 日本とロシアの交流史概観

②4月16日  ピョートル大帝の改革と日本の漂流民

③4月19日 イルクーツクの日本語学校

④4月23日 大黒屋光太夫とエカテリーナ二世

⑤4月26日 ロシアからの使節団

⑥4月30日 日露戦争の危機と高田屋嘉兵衛

⑦5月7日  リコルドと高田屋嘉兵衛の交渉

⑧5月10日  高田屋嘉兵衛とナポレオンのロシア侵攻

⑨5月14日 高田屋嘉兵衛の日本語能力と交渉力

⑩5月17日 日本の開国とロシアからの黒船――プチャーチン提督とゴンチャローフ

⑪5月21日 ニコライの来日とロシア正教 ――イコン画家、山下りん

⑫5月24日 ロシア文学の受容と近代日本文学の成立――ツルゲーネフの『猟人日記』と二葉亭四迷訳の『あひびき』

⑬5月28日 『エヴゲーニイ・オネーギン』から『戦争と平和』へ――貴族と農民の考察

⑭5月31日 黒澤明監督のロシア文学観と『戦争と平和』――映画《七人の侍》

⑮ 6月4日 映画《七人の侍》における侍と農民の描写と考察

⑯ 6月7日 農奴制の負の遺産とロシア皇帝の暗殺――北村透谷のロシア文学観

⑰ 6月11日 ロシア皇帝の暗殺と明治憲法の発布――『戦争と平和』と『罪と罰』の受容

⑱6月14日  『坂の上の雲』と広瀬武夫のロシア文学観

⑲ 6月18日 ロシアのバレエと日本

⑳6月21日 大都会の影と「鬱蒼たる森」——『罪と罰』と《森は生きている》

㉑ 6月25日 宮崎駿監督とソ連(ロシア)のアニメ

㉒ 6月28日 ドストエフスキーの『罪と罰』と手塚治虫のマンガ『罪と罰』

㉓ 7月2日 ドストエフスキーと島崎藤村における父親の考察――『罪と罰』と『破戒』

㉔ 7月5日 日露戦争の時代と『破戒』における学校制度の考察

㉕ 7月9日 『罪と罰』と『破戒』におけるテロの危険性と「良心」の重要性の指摘

㉖ 7月12日 歌舞伎と映画《イワン雷帝》

㉗ 7月16日 黒澤明と日ソ合作映画《デルス・ウザーラ》

㉘ 7月19日 タルコフスキー監督の映画《惑星ソラリス》から黒澤映画《夢》へ

㉙ 7月23日 「文明の危機」と「大地との絆」――《風の谷のナウシカ》と『罪と罰』

㉚ 7月26日 「カチューシャの唄」と盲目の詩人エロシェンコ――日露交流と中村屋サロン

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