高橋誠一郎 公式ホームページ

2024年

シオニスト的論者の飯山あかり氏を擁立した日本保守党の危険性


小説『永遠の0(ゼロ)』は、一見、旧日本軍を批判しているように見えながら、 巧妙に読者を誘導して最後は「美化」した戦前や戦時中の価値観へと導く構造を持っている。

日本保守党代表の百田尚樹氏と櫻井よしこ氏の「改憲」論

憎悪表現が多い百田尚樹氏との共著『日本よ、世界の真ん中で咲き誇れ』(ワック株式会社、2013年) がある安倍晋三元首相の「国葬」

日本保守党に擁立された飯山あかり氏は、ガザで集団虐殺を行っているシオニスト政権を擁護し、「”弱者は正義”病におかされたメディアと『専門家』にだまされてはいけない」と主張。

「(非宗教的な)シオニストのユダヤ人たちは」、「帝国の武力を背景にして」、「国を創るということをなんら怪しみませんでした」(岡真理『ガザとはなにか』、52頁)

日本のキリスト教シオニスト組織の 「キリストの幕屋」の信者 も イスラエルの前線部隊を「慰問」して砲弾に祈りの文言を記した。


キリスト教シオニズムと日本

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2024/05/06、加筆

「『若き日の詩人たちの肖像』の考察から『堀田善衞とドストエフスキー』へ」の紹介

 2021年に書いた標記の記事にだいぶ手を入れて、スレッドの形で内容を紹介するようにした。それゆえ、ここでは冒頭の主なツイートとそのページにリンクできる二つのツイートを再掲する。

(中略)

(中略)

当該ページへのリンク先のツイート

ドストエーフスキイの会、第273回例会(報告者:高橋誠一郎、題目:黙示録に引き寄せた『悪霊』解釈の問題)のご案内

日 時2024年3月31日(日)午後2時~5時       

 開催形式:当会会員限定のZoom(オンライン) 

  報告者; 高橋誠一郎 氏

題目;黙示録*に引き寄せた『悪霊』解釈の問題――高橋和巳の視座で『悪霊』を読み解く 

 

報告者紹介:高橋誠一郎(たかはし せいいちろう)

研究テーマ:日露の近代化の比較。主な著書に『堀田善衞とドストエフスキー 大審問官の現代性』(群像社)、『「罪と罰」の受容と「立憲主義」の危機』、『黒澤明で「白痴」を読み解く』(以上、成文社)など。近刊『ドストエフスキーの「悪霊」と日本の文学――黙示録的な世界観との対峙』群像社。

発表の流れ

はじめに/ 1、高橋和巳の視点でステパン氏とピョートルの関係を読み解く/2、シャートフのロシア・メシア思想と黙示録の「再臨」論/ 3、スタヴローギンの「告白」の問題と体罰としての鞭打ち/ 4、ピョートルの策謀と人神論者・キリーロフの自殺/ おわりに ガザ危機と「ハルマゲドン」を熱望する人々

はじめに 黙示録に引き寄せた『悪霊』の解釈の問題とアルベール・カミュ

長編『悪霊』で「あらゆる国民は、自身の独自の神をもち、この世の他のあらゆる神を妥協なく排除するかぎりにおいてのみ国民なのです」と語ったシャートフは、キリストの再臨が「ロシアで行われると信じて」いると黙示録の独特の解釈を示している。

ナチス・ドイツの占領下にあったパリで研究を続けていたモチューリスキーも『悪霊』の創作ノートを丁寧に読み込んで「(ドストエフスキーは)世界史を、ヨハネの黙示録に照らしあわせ、神と悪魔の最後の闘いのイメージで見、ロシアの宗教的使命を熱狂的に信じていた」と二項対立的な価値観を『評伝ドストエフスキー』で記している。

さらに、モチューリスキーは「公爵(スタヴローギン)がすべて」という創作ノートの記述に従って、「小説全体がひとりスタヴロ-ギンの運命であり、すべてが彼についてであって、すべてが彼のためである」と解釈していた。

亀山郁夫氏も『謎解き『悪霊』』では黙示録の「二匹の獣」という記述と創作ノートの記述を踏まえて、スタヴローギンを筆頭に「ピョートル(猿)」が続き、そこから「キリーロフ(人神哲学=無神論)」とシャートフ「(メシヤ思想=ロシア正教)」の二人が派生するという人間関係の図を示している。

しかし、後に詳しく分析するようにキリーロフとシャートフは、従属しているというよりも上位に置かれたピョートルに対する厳しい批判者として描かれていると思える。

大江健三郎も『悪霊』の後半には「スタヴローギンと仲間の革命家たちとのしっかりした議論がありますが、私は、それを読むたびに、対話する相手にくらべてスタヴローギンはそれほど大きい人物ではないと感じてきました」と語る一方で、キリーロフは「面白い」し、シャートフは「『悪霊』の中でもっとも尊敬すべき人物」と評価している(「ドストエフスキーが二一世紀に残したもの」『二一世紀 ドストエフスキーがやってくる』)。

私は2022年11月の例会ではまず黙示録への言及もあるサヴィンコフの『蒼ざめた馬』と比較することで、ドストエフスキーが「神の罰」という形ではなく「自然の法則」という科学的な装いをした「生存闘争」の理論を悪用した人間の問題として「殺すこと」を厳しく批判示していることに注意を促した(「『罪と罰』と『白痴』における『黙示録』のテーマと堀田善衞の『黙示録』観」『ドストエーフスキイ広場』№32)。

さらに、『白痴』においてはレーベジェフが黙示録に強い関心を持ったナスターシヤに語った言葉や、ムィシキンの誕生パーティーの場面で披露した独自の黙示録の解釈の記述をとおして、ドストエフスキーが恐怖感を煽るような黙示録の解釈の危険性に注意を促していたことを示していることを示唆した。

一方、黙示録との関連で興味深いのは亡くなる前年の1959年に『悪霊』を元にした同名の戯曲を著したアルベール・カミュが、長編『ペスト』(1947)ではアルジェリアのオランを舞台に、疫病の蔓延を「神の罰」と捉えてひたすら耐えることを説いたパヌルー神父の黙示録的な視点を批判した医師リューとともに患者の救命に奮闘した死刑廃止論者のタルーの活躍を描いていたことである。

『日本の悪霊』を著すことになる高橋和巳は、長編評論『暗殺の哲学』でたびたびカミュに言及している。それゆえ、本発表ではカミュの戯曲『悪霊』を踏まえた高橋和巳の視座でドストエフスキーの『悪霊』を読み解くことにしたい。 (注* 本稿では『ヨハネの黙示録』は黙示録と略記する)

*   *   *

合評会の「傍聴記」や「事務局便り」などは、「ドストエーフスキイの会」のHP(http://www.ne.jp/asahi/dost/jds)でご確認ください。

国民の安全と経済の活性化のためにも、原発を過去のエネルギーに

1917年2月3日の「東京新聞」の朝刊は「廃炉費用 いつのまにか高くつく」と題した社説で「クリーンで安全で安い」と自公政権が宣伝してきた原発の問題を鋭く指摘していた。実際、能登半島震災でも志賀原発の危険性が明らかになった。ここでは原発の問題を投稿したツイートを通して確認したい。

大地震と原発の危険性→
《志賀原発クライシス》主電源喪失、燃料プールからは水が漏れ

福島原発事故の隠された悲惨さ

地震国での原発の危険性

志賀原発での24年前の事故の隠蔽

脱原発に踏み切ったドイ ツ

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大手電力会社の広告宣伝費

朗読劇「線量計が鳴る 元・原発技師のモノローグ」より

志賀1号機直下の「活断層」

輪島市の避難所で低体温症で1人死亡

大阪万博中止して被災地に回せ

ホームページへのリンク先のツイート

2024/01/08、2024/01/12、加筆

カジノのための万博中止して被災地に回せ――今ならやめられる大阪万博 

拡がる能登半島地震 の被害

万博のアンバサダー・松本人志に性加害疑惑

「業者9割が工事に無関心」、あふれるネガティブ情報

#今ならやめれる大阪カジノ

五輪や万博ってやめられないの? 歯止めが利かない裏側にあるものとは :東京新聞 TOKYO Web https://tokyo-np.co.jp/article/289081

◆建設費倍増2350億円、終わったら壊す施設だけど ◆イベント開催は目的への手段 ◆昭和の成功体験にすがっているだけ :東京新聞 TOKYO

2024/01/07、加筆