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『日本国紀』の手法と安倍政権の手法

『日本国紀』の手法と安倍政権の手法

昨年末から百田尚樹氏の『日本国紀』については大量のコピペによる著作権侵害の問題や事実の誤認が、「論壇net」や多くのツイッターで指摘されています。

さらに、去年の12月14日にはHiroshi Matsuura氏によって日本図書コード管理センター規約には、「書籍出版物の内容の一部もしくは複数箇所に重要な変更が加えられた改訂版に対しては、新しい ISBN コードを付与します」と記されていることにも注意が促されました。

それゆえ、通常ならば改訂した際には「版」の記述を変更すべきところを「刷」ですましていることなどについて、「幻冬舎の誠実な対応」が求められていますが、これに対して幻冬舎側はきちんとした正誤表を発表することもなく、改変をしながら増刷を続けています。

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このような対応から連想されるのは、「特定秘密保護法」や「安全保障関連法案」など多くの問題点が指摘されていた重要法案を、あまり議論せずに数の力で強行採決した安倍政権の手法との類似性です。

残念ながら、現在、私には『日本国紀』を読む暇がないので、百田氏との共著『日本よ、世界の真ん中で咲き誇れ』』(ワック株式会社、2013年)があるばかりでなく、『日本国紀』の宣伝にも加わった安倍首相との関係に注目した記事のリンク先を再掲することにします。

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『日本よ、世界の真ん中で咲き誇れ』における「憎悪表現」

百田尚樹氏の『殉愛』と安倍首相の「殉国」の思想

百田尚樹氏の「ノンフィクション」観と安倍政治のフィクション性

元NHK経営委員・百田尚樹氏の新聞観と徳富蘇峰の『国民新聞』

安倍首相の年頭所感「日本を、世界の真ん中で輝かせる」と「森友学園」問題

オーウェルの『1984年』で『カエルの楽園』を読み解く――「特定秘密保護法」と監視社会の危険性

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