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なぜ日本は貧困化したのか――安倍元首相と母方の祖父・岸信介元首相との関係をとおして考える

なぜ日本は貧困化したのか――安倍元首相と母方の祖父・岸信介元首相との関係をとおして考える


(注:「維新」については独立させて、http://stakaha.com/?p=9266 で考察した。)

敗戦後に「平和憲法」を獲得した日本は、巨額な軍備費に予算を投じることがなく、全世界から注目されるような模範的な繁栄を謳歌した。

 しかし、A級戦犯だったにもかかわらず釈放されて首相にまで上り詰めて、日米新安保条約とともに秘密裏の日米地位協定を結んだ岸元首相を尊敬する安倍政権下では「戦後レジーム(体制)からの脱却」が謳われ 、「明治維新」が強調されて戦前の「富国強兵」的な政策に変換した。

 たしかに、日本の「文明開化」のモデルの一つとされたロシア帝国では、「富国強兵」を目指したピョートル大帝の政策により当時の大国スウェーデンとの「大北方戦争」に勝ち、ナポレオンとの「祖国戦争」にも勝利して、ポーランドを併合してヨーロッパの大国となり、貴族も富を得た。

 しかしその反面、それまで自立していた農民は、近代化のために税を搾り取られて困窮がすすみ、ついに「農奴」と呼ばれるような身分となってしまっており、はなはだしい格差が後の革命の遠因となっていた。

このことについては2015年に書いた〔「ブラック企業」と「農奴制」――ロシアの近代化と日本の現在〕を参照して欲しいが、「明治維新」を讃えた安倍政権以降の日本では、言論統制が強められて「改憲」に向けた自民や維新の動きが活発となって来ており、戦争に突入した昭和初期のとの類似が顕著になってきている。

 その問題点を直視するために、ここでは安倍首相と母方の祖父・岸信介元首相との関係をとおして昭和期の政治の問題を考える。(2番目のツイートの
twitter.com/stakaha5/status の箇所をクリックするとリンク先のスレッドが掲示されます。)

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