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「《風立ちぬ》論Ⅲ――『魔の山』とヒトラーの影」を「映画・演劇評」に掲載しました

「《風立ちぬ》論Ⅲ――『魔の山』とヒトラーの影」を「映画・演劇評」に掲載しました

ブログの「アニメ映画『風立ちぬ』と鼎談集『時代の風音』」にも記しましたが、作家・堀辰雄(1904~53)の小説『風立ちぬ』と同じ題名を持つ、宮崎駿監督の久しぶりのアニメ映画の主人公の一人が、戦闘機「零戦」の設計者・堀越二郎であることを知ったときに、このアニメ映画が政治的に利用されて「戦うことの気概」が賛美されて、「憲法」改正の必要性と結びつけられて論じられることを危惧しました。

しかし、その心配は《風立ちぬ》を見た後では一掃されました。なぜならば、この映画では堀越二郎と本庄季郎という2人の設計士の友情をとおして、「富国強兵」政策のもとに耐乏生活を強いられた「国民」の生活もきちんと描かれていたからです。

さらに『魔の山』に言及することで《風立ちぬ》は、当時の日本帝国とドイツ帝国との類似性を浮かび上がらせることにも成功していたと思えます。

私自身は作家トーマス・マンについて詳しく研究したことはないのですが、重要なテーマなので、今回は《風立ちぬ》論を「『魔の山』とヒトラーの影」と題して、「映画・演劇評」に掲載しました。

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