高橋誠一郎 公式ホームページ

2-0-1、「日露文化交流史」のページ構成と授業の概要

2-0-1、「日露文化交流史」のページ構成と授業の概要

1-0-1、「ロシアの社会と文化」のページ構成と授業概要 

3-0-1,「ロシア文学研究」のページ構成と授業概要(秋学期)

  日露友好の像(高田屋嘉兵衛)

日露友好の像(洲本市のウェルネスパーク五色・高田屋嘉兵衛公園)

「日露文化交流史」のページ構成

Ⅰ、授業概要

福沢諭吉はピョートル大帝の改革をロシアの「文明開化」と呼んだが、江戸時代にロシアでは日本語学校が開かれており、漂流民ゴンザの露和辞典も作成されていた。さらに、ロシアからの第一回使節団とともに帰国した高田屋嘉兵衛はロシアについての詳細な情報を蘭学者たちに伝えていた。

明治時代に翻訳されたトルストイやドストエフスキーなどの文学作品は、近代日本文学の成立に深く関わっているばかりでなく、黒澤明監督の映画や手塚治虫のマンガ、さらには宮崎駿監督のアニメにも大きな影響を与えている。

この講義では江戸時代から今日に至るまでの日露間の交流を歴史と文化の視点から各種の参考文献や映像資料をもとに考察する。国際情勢の変化などに対応してシラバスの内容を変更することがある。

(ロシア語の知識は必要としない)。 

Ⅱ、到達目標

1,江戸時代から現代に至るまでの日露交流の歴史を伝える。

2,現代の日本にも大きな影響力を持っているロシア文学の意味を、映画や漫画、アニメなどをとおして考察する。 3,広い視野から日露関係を考察することで、異文化交流の重要性を認識する。

、授業計画【2019年】

①4月11日 日本とロシアの交流史概観/ピョートル大帝の改革と日本

②4月15日 映画《イワン雷帝》と歌舞伎――演劇の交流

③4月18日 イルクーツクの日本語学校

④4月22日 大黒屋光太夫とエカテリーナ二世

⑤4月25日 ロシアからの使節団

⑥5月6日  日露戦争の危機と高田屋嘉兵衛――『菜の花の沖』

⑦5月9日  リコルドと高田屋嘉兵衛の交渉

⑧5月13日 高田屋嘉兵衛とナポレオンのロシア侵攻

⑨5月16日  高田屋嘉兵衛の日本語能力と交渉力

⑩5月20日  日本の開国とロシアからの黒船――プチャーチン提督とゴンチャローフ

⑪5月23日  幕末の日本と明治維新――ニコライの来日とロシア正教の受容

⑫5月27日  ロシア文学の受容と近代日本文学の成立――プーシキンの『エヴゲーニイ・オネーギン』とツルゲーネフの『猟人日記』

⑬5月30日 ニコライの学校――『貧しき人々』の邦訳とイコン画家・山下りん

⑭6月3日 混迷の時代と『罪と罰』――映画『罪と罰』と手塚治虫のマンガ『罪と罰』

⑮6月6日 『罪と罰』の自然観とソ連のアニメ《森は生きている》

⑯6月10日  帝政ロシアの革命運動と皇帝の暗殺――明治憲法の発布と『罪と罰』の受容

⑰6月13日 日露戦争の時代――日本正教会の苦難と広瀬武夫のロシア文学観

⑱6月17日  日露戦争とトルストイ――広瀬武夫の『戦争と平和』観と与謝野晶子の反戦詩

⑲ 6月20日 日露戦争から第一次ロシア革命へ――映画《戦艦ポチョムキン》

⑳ 6月24日 トルストイとチェーホフ――初期の短編から『サハリン島』へ

㉑ 6月27日   チェーホフと日本の演劇

㉒ 7月1日   ロシアのバレエと日本

㉓ 7月4日   島崎藤村と日本の「芸術座」――「カチューシャの唄」と「ゴンドラの唄」

㉔7月8日 「芸術座」の『その前夜』から黒澤映画《生きる》へ――「ゴンドラの唄」と映画《僕の村は戦場だった》をめぐって

㉕7月11日 「文明の危機」と「大地との絆」――『罪と罰』と《風の谷のナウシカ》

㉖ 7月15日 黒澤明と日ソ合作映画《デルス・ウザーラ》

㉗ 7月18日 タルコフスキー監督の映画《惑星ソラリス》から黒澤映画《夢》へ

㉘ 7月22日  日露の文化交流と宮崎駿監督のノルシュテイン観

 
Ⅳ. 参考書(図書館に配架)
 
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【日露の近代化の比較という視点から、『竜馬がゆく』、『坂の上の雲』、『沖縄・先島への道』、『菜の花の沖』などの作品を読み解くことで、「文明の衝突」の危険性を明らかにし、「他者との対話」の意義を示した「司馬史観」の深まりに迫る。

目次//はじめに――「新しい戦争」と「グローバリゼーション」/第一章 激動の時代とアイデンティティの模索――『竜馬がゆく』/第二章  「文明の衝突」と「他者」の認識――『坂の上の雲』/第三章  「国民国家」史観の批判――『沖縄・先島への道』/第四章 「文明の共生」と「他者」との対話――『菜の花の沖』/第五章 「公」としての地球――司馬遼太郎の文明観】 

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【第1部 黎明期(漱石とドストエフスキイ;『レ・ミゼラブル』『罪と罰』『破戒』) 第2部 戦後日本のドストエフスキイ(ドストエフスキイの時代;ドストエフスキイと黒澤明) 第3部 現代日本のドストエフスキイ(『白痴』と「無力なイエス」;大江健三郎と“祈り”;村上春樹とドストエフスキイ) 現代へ、そして未来へ】

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